体組成計の体脂肪率の数値って当てにならない気がする、、実際はどうなの?
こんなお悩みを解決します。
安心してください。そう思っているのは貴方だけではありません。
本記事の内容
- 体組成計が当てにならないと思った根拠
- なぜ体組成計は当てにならないのか
- 体組成計以外で体脂肪率を測る方法
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、身体の写真と体組成計のデータを1年9か月以上記録してきました。
今回は記録したデータを振り返りながら、いかに体組成計の体脂肪率が当てにならないかをお話していきます。
また、体脂肪率がなぜ当てにならないのか、当てにならないなりに体脂肪率との向き合い方も紹介します。
それでは早速本文を見ていきましょう。
体組成計の体脂肪率が当てにならないと思う根拠
上の画像は筋トレ開始前と筋トレ開始1年10ヶ月経過後の画像です。
見た目だけで判断すると、お腹周りの脂肪が減って少し筋肉がついたと思っています。
しかし、体組成計の数値はこのような結果でした。
筋トレ前:
- 体重:62.6kg
- 筋肉量:49.0kg
- 体脂肪率:16.0%
- 体脂肪量:10.0kg
筋トレ開始1年10ヶ月後:
- 体重:62.9kg
- 筋肉量:48.7kg
- 体脂肪率:16.7%
- 体脂肪量:10.5kg
これを素直に受け取ると、1年半以上も週6で筋トレをした結果、筋肉が少し減って体脂肪が少し増えたということになります。
頭がおかしくなりそうです。
上振れ下振れの数値を切り取ったわけではなく、平均的にこのような値です。
もっと1日限定で見ると、もっと下振れた数値もあります。
このような結果になった原因の心当たりはこちら。
- 生活リズムが変わった
- 季節が違う
それぞれ解説します。
生活リズムが変わった
比較している日は2年近く前なので、生活リズムがかなり変わっています。
筋トレ開始時は、夕方に筋トレをしていましたが、現在は朝に筋トレしています。
なぜ朝トレーニングするようになったかは、下記の記事で紹介しています。
>>朝の筋トレは最高!メリット・デメリットや食事内容を紹介!
また、食事の回数も3回から4回に変わりました。
季節が違う
前回は7月に計測しましたが、最新は4月のデータです。
4月と7月では、気温が10度以上違います。
これも結果に異状が見られた原因かと思っています。
気温と体脂肪率の関係については、下記の記事で紹介しています。
>>冬は体脂肪率が上がる(増える)?季節と体脂肪率の関係とは?!
以上が、体脂肪率が上手く計測できなかった原因の心当たりです。
しかし、生活リズムや気温で体脂肪率がかなり変動すると、やはり体組成計は当てにならないのではないかと思ってしまいます。
高級な体組成計も当てにならないのか?
個人的には、高級な体組成計も当てにならないと思っています。
先ほど紹介した結果も、ジムに置いてある高精度な体組成計です。
僕自身、結果が受け入れられず他のジムにある高級な体組成計を利用したこともありますが、どの体組成計も同じような結果でした。
試しに自分より高い身長を入力すると、かなり低い体脂肪率が表示されたり、身長と体重の関係で一般的な体脂肪率の値を算出している可能性も高いです。
なぜ体組成計は当てにならないのか?
なぜこんなにも体組成計の体脂肪率は当てにならないのか。
その原因はこちら。
- 水分バランスの影響
- 測定条件の変化
- 個人差
それぞれ解説します。
水分バランスの影響
多くの体組成計では、生体電気インピーダンス法という測定方法を使用しています。
生体電気インピーダンス法は、身体に微弱な電気を流すことで体脂肪率を測定するため、体内の水分量に大きく影響されます。
脱水状態や過剰な水分補給、排尿前と後などによって、測定結果にブレが生じます。
季節によって体脂肪率が変わるのも、この影響が強いです。
夏は汗をかくために、身体の中に水分が多く蓄えられます。
測定条件の変化
食事の内容、食事のタイミング、睡眠のタイミング、体温、気温などなど様々な条件があり、それらを全て揃えて計測するのは現実的にほぼ不可能です。
そのため、測定結果にばらつきが出てしまうことが多く、以前より身体つきが変わったのに数値が悪化しているなんてことにもなります。
個人差
体組成計では、測定して得た数値を式に入れることで、体脂肪率を算出しています。
この式は一般的な人を想定して作られています。
しかし、体型や体質は個人差が激しく、一般的とされている数値から離れていると正確に測定することが難しくなってしまいます。
一般の人の多くは筋トレをしていないので、筋トレしていると正確に測れない可能性が高いです。
以上が、体脂肪率の数値が当てにならない原因の3つです。
体組成計は当てにならないけど上手く向き合う方法
ここまで体組成計が当てにならないという話をしてきました。
それでもどうにか体脂肪率の数値と向き合っていきたい人もいると思います。
そんな人にオススメなのはこちら。
- ちょうど1年前の数値と比べる
- 気温の変化を考慮に入れる
ちょうど1年前の数値と比べる
季節が違うと、かなり体脂肪率に差が出てしまいます。
そのため、ずっと測り続けて1年経った時に1年前の数値と比べてみましょう。
気温の変化を考慮に入れる
体脂肪率と一緒に気温や湿度なども記録しておきましょう。
気温の変化と体脂肪率の変化を一緒に見ていくことで、いきなり体脂肪率が増えてもある程度原因がわかり、ストレスに感じることが少なくなります。
体組成計が当てにならないなら、別の測定方法は?
体組成計の体脂肪率は当てになりませんが、他に体脂肪率の測定方法はないのでしょうか。
調べてみたところ、体組成計以外の測定方法もいくつかありました。
体脂肪率の測定方法はこちら。
- スキンフォールド法
- テープ測定法
- DEXA
- 水中体重法
- 空気変位プレシスモグラフィー
簡単に紹介します。
スキンフォールド法
スキンフォールド法は、皮膚と脂肪をつまんで脂肪の暑さを測定する方法です。
通常は上腕、腹部、太ももなどを測定し、公式を使用して体脂肪率を計算します。
自宅で行うには、「キャリパー」という専用の道具が必要です。
脂肪の厚さを測るのであれば、気温で左右されません。
テープ測定法
テープ測定は、身長・体重・ウエストやヒップなどを測定し、公式を使って体脂肪率を測定します。
メジャーを使うことで身体のサイズを測りましょう。
DEXA(デュアルエネルギーX線吸収法)
DEXAは、X線を使用して、骨や筋肉、脂肪を測定するのでかなり正確です。
しかし、専門の施設や機器が必要で、X線を使うため自宅で行うことはできません。
水中体重法
水中体重法は、水中と空気中での体重の差を利用して体脂肪率を測定します。
こちらも非常に正確ですが、水中で体重を測るので、専門の施設と機器が必要です。
空気変位プレシスモグラフィー
空気変位プレシスモグラフィーは、空気の変位を利用して体積を測定することで体脂肪率を測ります。
こちらも専門の施設が必要です...
以上が、体脂肪率を測定する方法5つです。
まとめ:体組成計は当てにならないので、体脂肪率は参考程度にしよう
本記事では、体組成計の体脂肪率が当てにならないという話をしました。
どんなに高級な体組成計でも、電気インピーダンス法で体脂肪率を測定している限り、季節や生活リズムなどでどうしても誤差が出てしまいます。
体組成計以外にも体脂肪率を測る方法はありますが、正確な測定方法を実施するには専門の施設や機器が必要です。
あまり体脂肪率はあてにならないので、写真を摂ったり部位のサイズを測定することがオススメです。
機械が表示する数値に一喜一憂せず、筋トレやダイエットを楽しんでいきましょう。
今回は以上です。