

文豪ストレイドッグスは浅い、つまらないといった意見があるけど実際どうなの?
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
- 文豪ストレイドッグスとは?
- 文豪ストレイドッグスにハマれなかった6つの理由
- 文豪ストレイドッグスのよかった点3つ
- 文豪ストレイドッグスを読むなら
本記事の信頼性
本記事を書いている僕は、週刊漫画雑誌を15年以上愛読しており、これまで500タイトル以上の漫画を読んできました。文豪ストレイドッグスは、最新刊の23巻まで読みました。
正直に言うと、僕は文豪ストレイドッグスにハマることができませんでした。
漫画を読んで、「ん~、、」と思ったこと自体が久しぶりだったので、なぜそう思ったのかを言語化しつつ、文豪ストレイドッグスが「浅い」「つまらない」と言われている理由についても考えていきたいと思います。
※一部ネタバレを含みます。
それでは本文を見ていきましょう。
文豪ストレイドッグスとは?

「文豪ストレイドッグス」は、ヤングエースで連載中のシリーズ1000万部を突破した大人気漫画です。
アニメ化もされていて、2023年1月から第4シーズンが放送されています。
内容を簡単に紹介すると、横浜を舞台に実在した文豪の名前のキャラクターが異能力でバトルするお話です。
文豪ストレイドッグスの詳細はこちら。
文豪ストレイドッグス
出版社:KADOKAWA
掲載誌:ヤングエース
原作:朝霧カフカ
作画:春河35
連載期間:2013年1月号~
イケメンなキャラクターが多く、特に女性からの人気が高い作品となっていますが、バトル描写も多く、男性でも問題なく楽しめる内容となっています。
文豪ストレイドッグスは浅い?ハマれなかった理由6つ

文豪ストレイドッグスの評判には、「浅い」「面白くない」という意見も数多く見受けられます。
この記事を書いている僕も、「面白くない」とまでは言いませんが、ハマることができませんでした。
僕がなぜハマれなかったかを改めて考えてみました。
主な理由はこちら。
- 出会う順番が悪かった
- 異能力の掘り下げがない
- 「天才」で片付けすぎる
- 序盤の盛り上がりに欠ける
- 主人公の主張に共感できなかった
- ラスボスの能力がインチキすぎる
それぞれ解説します。
出会う順番が悪かった
まず1つ目の理由は、出会う順番が悪かったことです。
「ジョジョの奇妙な冒険」「Hunter × Hunter」など、これまで数多くの異能力漫画の名作を読んでしまっていたため、同じ異能力漫画として読むと、どことなく既視感をや物足りなさを覚えることがありました。
もし僕が小学生から中学生で、初めて読んだ異能力漫画が「文豪ストレイドッグス」だったら、かなり感じ方が変わっていたと思います。
数多くの女性がハマっているのも、イケメンが多いという点もありますが、男性と比べて他の異能力漫画に触れてこなかったことが大きいのではないかと考えています。
異能力の掘り下げがない
2つ目の理由は、異能力の掘り下げがないことです。
これは「悪い」ということではなく、僕は異能力の掘り下げがあるのが好きというだけの話です。
例えば、異能力の存在の取り扱いですが、
- ONE PIECE:悪魔の身を食べる・才能や努力で覇気を習得
- ジョジョの奇妙な冒険:特殊な呼吸法で発生するエネルギーの具現化
- Hunter × Hunter:誰しもオーラを持っているが、修行や荒療治で扱えるようにする
このように、能力そのものにストーリーがあるんです。
文豪ストレイドッグスでは、「異能力」を持ってる人間がいるという扱いで終わっています。
生まれつき持った異能力といったところで、1番近いところだと「僕のヒーローアカデミア」かなと思いますが、ヒロアカでは「中国で発行する子供が生まれ、徐々に「個性」を持った人間が増えていき、超常社会になっていった」のように、異能力の存在に違和感がないようストーリーが描かれています。
また文豪ストレイドッグスには、能力を少しずつ鍛えて強くなっていくといった展開がないのも、僕がハマれなかった一因かなと思っています。
「天才」で片づけすぎる
3つ目の理由は、「天才」で片づけすぎることです。
中盤~終盤にかけて、味方の「太宰治」VS敵の「ドストエフスキー」の頭脳戦が繰り広げられ、お互いの戦略に合わせてそれぞれの仲間が動いていきます。
その中で、敵を追い詰めたり、逆にピンチになったりするのですが、上記の天才2人が予測していたことによって、追い詰めていた展開からピンチになったり、ピンチを脱する展開が繰り広げられていきます。
「天才はこの展開を読んでいた!」というのは、熱い展開ではあるのですが、なぜそういった思考に至ったかの説明がされず、「2人が天才だからわかる」だけで話が進んでいくので、読者として置いてけぼりにされている感覚を覚えます。
例えるなら、コナンくんが犯人だけ答える。またはトリックも答えるけど、なぜわかったのか解説されないといった感じです。
序盤の盛り上がりに欠ける
4つ目の理由は、序盤の盛り上がりに欠けることです。
序盤(1~3巻)に関しては、ありきたりなストーリー展開が多く、いまいち盛り上がり欠ける印象を受けました。
批判コメントに対して、「組合戦(4~9巻)が終わるまで見てもらえたら・・」という意見も少なくなかったです。
僕も組合戦終盤あたりからは、面白い!となったので、よくわかります。

しかし、何事も第一印象は大きく、1~3巻を読んでマイナスなイメージがついてしまうと、その先を読み進めるのが難しくなるのかなと感じました。
主人公の主張に共感できなかった
5つ目の理由は、主人公の主張に共感できなかったことです。
序盤で主人公が、「人は誰かに『生きていいよ』って云われなくちゃ生きていけないんだ!」と激怒するシーンがあるのですが、微塵も共感できず、かなり冷めてしまいました。
実際にそう思っている人は、救われた気持ちになるかもしれません。
ラスボスの能力がインチキすぎる
6つ目の理由は、ラスボスの能力がインチキすぎることです。
※「ラスボス」と書いていますが、まだ連載が終わっていないため、更なる敵が出てくる可能性はあります。
能力を簡単に説明すると、過去や未来に攻撃して、現状を改変することができる敵が現れます。
かなり強力な能力で、絶望感のあるラスボスとして、面白い展開だと最初は思っていました。
しかし、このラスボスが「過去や未来の地面に攻撃して、過去や未来の自分とメッセージを送り合う」という能力の使い方を始めて一気に冷めてしまいました。
これをしてしまうと、過去の自分からさらに、過去の自分に指示も出せますし、どうにでもやり直すことが可能になってしまいます。
この能力の使い方をしていれば解決できていた場面も多く、かなり多くの矛盾が発生することになってしまいました。
以上が、僕が「文豪ストレイドッグス」にハマれなかったか理由6つです。
「ハマれなかった」と書いてはいますが、組合戦終盤(8,9巻)~ラスボスがインチキしだすまで(21巻)は、楽しんで読んでいました。
それだけに序盤のありきたりな展開と、ラスボスのインチキはかなり残念に思っています。
文豪ストレイドッグスはつまらない?よかった点3つ

今度は逆に文豪ストレイドッグスのよかった点を紹介します。
- テンポがいい
- 文学作品に興味が持てる
- キャラクターがカッコいい
テンポがいい
ハマれなかった理由で、「異能力の掘り下げがない」という話をしましたが、その分テンポがよい作品となっています。
バトル中に能力が覚醒したり、1つのバトルを何話もダラダラと続くことがないので、読みやすいといった点で優れています。
また修行編もないので、メインストーリーの進みもスピーディーです。

ダラダラ長い話は苦手、、という人にはオススメですね。
文学作品に興味が持てる
「文豪ストレイドッグス」では、実在の文豪の名前のキャラクターや、文学作品の名前が技名になっています。
そのため「文豪や文学作品を馬鹿にしている」という批判もありますが、そもそもフィクションです。
さらに実在の剣豪や戦国大名を題材にしたものもたくさんあるなかで、文豪や文学作品はダメというのもおかしな話だと思っています。
なので「元の作品はどんなものなんだろう?」と今まで触れてこなかった文学作品に興味を持つことができる点は、「文豪ストレイドッグス」の魅力の1つだと思います。
キャラクターがカッコいい
「文豪ストレイドッグス」は敵も味方も魅力的なキャラクターが多いです。
それぞれの外見だけでなく、内面や関係性にも見どころが多いため、キャラクター重視の人はかなり楽しめる作品となっています。
僕は太宰治、江戸川乱歩が好きです。

以上が、文豪ストレイドッグスのよかった点3つです。
文豪ストレイドッグスはこんな人にオススメ

これまでの話を踏まえて、「文豪ストレイドッグス」がオススメな人はこちら。
- ストーリーよりキャラクター重視な人
- 他の異能力バトル漫画をあまり読んでない人
「文豪ストレイドッグス」の魅力は、なんといっても色々なキャラクターやその関係性だと思います。
そのため、最初のありきたりな(良く言えば王道)展開を乗り切れるのは、ストーリーよりキャラクターを重視している人、または他の異能力漫画を読んでこなかった人だと思います。
これらに合致していない人でも、10巻くらいまで我慢して読めれば楽しめるようになる人も多いと思うので、読むのであれば「読み続ければ面白くなる」ということは覚えておいてください。
文豪ストレイドッグスを読むなら

文豪ストレイドッグスを読んでみたい!と思った方は、こちらがオススメです。
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電子より紙で読みたい!という人にオススメです。
購入せずに、自宅で紙の漫画を読めるのは嬉しいですね。

文豪ストレイドッグスの貸し出しも行われています。
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まとめ:文豪ストレイドッグスがつまらない人は10巻まで読んでみるべし

今回は、文豪ストレイドッグスについて紹介してきました。
文豪ストレイドッグスは、「浅い」「つまらない」といった批判も多いですが、10巻くらいまで読んだら徐々に面白くなっていきます。
僕はハマることはできませんでしたが、9~20巻くらいは楽しんで読むことができました。
異能力漫画に慣れ親しんでいない人、ストーリーよりキャラクター重視な人には特に面白い作品になっているので、ぜひ読んでみてください。
今回は以上です。